長野二胡楽友会には、二胡を弾けるようになるための「二胡教室」があります。
子供の頃にはなかった楽器！　実際に見たことも触ったこともない楽器！　という面が多いだけに、多くの場合が初心者さん。それだけに、大きな不安や心配があるのは、当然のこと。でも、真っ白な状態で、何も先入観なく向き合えるという良さがたくさんあります。好奇心やわくわくした気持ちで、開始できることを応援します。
そして、必ず弾けるようになります。弾きたいと思っていた二胡を、ご自分の手で演奏して下さい。責任もって指導させていただきます。
長野県内、長野市に本部教室、ほか上田支部教室（丸子・上田）、松本支部教室。初心者以外、体験者でもお悩みの場合お気軽にどうぞ。
セミナー、体験会なども行っています。

二胡との出会いは、大人になってからのことでした。 それまで、ピアノや吹奏楽、ギターやマンドリンなどを演奏し、子育てのひと段落のあと、趣味としてチェロを始めたいと考えていた頃、ある番組のBGMで流れていた音色に心を奪われ、その場で放送局に問合せ、初めて二胡という名前の楽器を知りました。天から舞い降りたような美しい音色は衝撃的で、心に鮮やかな印象を刻みました。
すぐに弾いてみたい、と思ったものの、当時長野市内の楽器屋さんに取扱いはなく、身近に教室もない。そんな中、松本で二胡演奏活動をされている野田裕子先生に教えていただく機会を得た後、二胡演奏家の武楽群先生（東京在住）ご指導のもと、本格的に基礎学習を行い、指導者養成課程を経て、二胡講師となりました。その後、「長野二胡楽友会」を設立し、教室での指導および県内各地で演奏活動、セミナーなどを行っています。

立ち上げの際、心に決めたキーワードは三つ「二胡を清く、正しく、美しく」。
「清く」というのは、案外難しいもの。どうしても、心は自分の不出来を他と比べ、必要以上に自分を卑下し、人を羨ましがります。でも、大人になってからの習い事に、競争があってはいけません。こうせねばならぬ…という考えも不要です。大人には家庭や仕事や健康など、もっと大切にしなければならない事情がたくさんあるからです。人と比べず、見直すならば昨日の自分、去年の自分。そうすれば、良くなった点や出来るようになったこと、努力したあとが必ず見えます。何もしないより、色々頑張った自分を褒めたくなります。そんな清らかさを第一に、ご自身と向き合っていただきたいと、まずはお伝えしています。

　二つ目の「正しく」は、正しい基礎習得のこと。正しい運弓、正しい音階の基礎反復練習の先に必ず、目指すものが見えてきます。速く、上手く、より大切なことは、ゆっくり、正しい練習を繰り返すこと。
そして、三つ目「美しく」は、当然美しい音色のこと。多くの学習者の習うきっかけは、二胡の音色に惹かれてのこと。そのためにも、まずは美しい姿勢からこだわり、五感も研ぎ澄まし、美しい感動に敏感になること。そんなことを目指しています。

知らなった者同士が、お互い「二胡が好き」という共通項だけで、とても良い音楽仲間になってくれています。
当会の自慢は、なんと言っても生徒さんたち。
熱心で、真面目で一生懸命に二胡に取り組み、互いを尊敬し合う姿から、日々、色々なことを教えられ、感動しています。この生徒さんたちと共に二胡を学び、演奏できることが、私にとって一番の大きな誇りです。

長野市在住

プロフィール

日本二胡振興会副会長、香港国際芸壇芸委員
武楽群氏に師事。
朱道忠氏、趙顕臣氏、王宵峰氏、各氏から指導を受ける。

日本二胡振興会主催「二胡縁in上海」ソロ演奏ほか、各演奏会に出演演奏。
「香港中国民族楽器コンクール」独奏部門銅賞受賞。
合奏部門金賞受賞。